3.発達障害とは? | 中野区鷺ノ宮から徒歩4分の精神科・心療内科

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医療トピックス

3.発達障害とは?

平成19年に始まった特別支援教育では、それまでの特殊教育(東京都では心身障害教育)の対象疾患に①高機能自閉症、②注意欠如/多動性障害、③学習障害が発達障害としてあらたに追加されました。

 

1.高機能自閉症

自閉症には対人関係の困難さ、コミュニケーションの問題、こだわりという3つの特徴があります。

対人関係の困難さは①視線・表情・姿勢・身振りなどを適切に使用できない、②年齢に相応した友人関係を十分に発展させられない、③自分の行動を社会的行動に見合ったものに調整できない、④喜び・興味・達成感を他人と分かち合えない、という形で現れます。

コミュニケーションの問題は①話しことばの発達遅延または全体的欠如がある、②相互に会話のやりとりを開始したり持続することの失敗、③常同的・反復的なことばの使用や、特有な単語や言い回しがある、④ごっこ遊びや模倣遊びの乏しさ、が挙げられます。

こだわりには①常同的で固定された興味にパターンがあり、内容や対象に異常な点がみられる、②特定の無意味な手順や儀式的行為に対する強迫的執着がある、③手指や身体を使った、常同・反復的な奇異な運動がある、④道具の一部や機能とはかかわりのない要素へのこだわり、などがあります。

高機能自閉症とは知的障害のない(IQ70以上)自閉症を指し、自閉症としては機能が高いかもしれませんが、人並み以上に機能が高いわけではありません。また自閉症と同じ特徴を備えていながら、言葉と知能の発達に遅れが見られないものをアスペルガー症候群と呼びます。

自閉症の患児はこだわりが強いため、ふだんと違う状況に置かれるとしばしばパニックを起こします。スケジュールの変更などは早めに知らせ、患児をあわてさせない配慮が必要となります。それでもパニックがおさまらない場合には薬物療法を行います。

 

2.注意欠如/多動性障害(ADHD)

症状には①不注意(注意欠如)、②多動性、③衝動性の3つがあります。病型には①不注意優勢型、②多動性-衝動性優勢型、③混合型の3つがあり、最も多いのが混合型です。加齢に応じて多動性と衝動性は軽減しますが、不注意は残りやすいと言われています。

ADHDには薬物療法が奏効します。現在用いられているのはメチルフェニデート(商品名コンサータ)とアトモキセチン(同ストラテラ)です。これらを用いながら、厳しい指導ではなく、障害を理解した上での配慮ある対応を、学校および家庭において辛抱強く展開して行きます。

 

3.学習障害

学習障害は昔ながらの「読み、書き、算盤」の障害で、①読字障害、②書字障害、③算数障害に分類されます。

読字障害には正しく音読ができない「音読の障害」と、音読はできるが意味を読み取れない「理解力の障害」の2つがあります。
書字障害の患児は文字を正しく書くことが難しく、漢字では「へん」と「つくり」が入れ替わったり、鏡文字になったりします。
算数障害の患児は算数用語や符号の理解に欠け、加減乗除の四則計算が困難で、繰り上がりや繰り下がりが苦手です。

学習障害の検査にはWISC – Ⅳという子ども向けの知能検査や、K – ABCと呼ばれる心理検査が用いられるます。前者は学習障害の診断に用いられ、後者は対応策の選定に用いられます。学習障害には薬物療法がなく、患児の特性に合わせた個別教育プログラムを策定し、学校と家庭で取り組んで行くことになります。

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