7.確認強迫の怪 | 中野区鷺ノ宮から徒歩4分の精神科・心療内科

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医療トピックス

7.確認強迫の怪

強迫性障害にはある考えがしつこく頭に浮かんでくる強迫観念と、ある行為をしないと気がすまない強迫行為という二つの症状がある。

強迫行為では何度も手を洗わないと気がすまない洗浄強迫が有名であるが、鍵のかけ忘れやガス栓の閉め忘れなどが気になって、何度も確認しないと気がすまない確認強迫もよく見られる。

一度確認しただけでは自信が持てないので、二度三度とくり返す人も少なくない。しかしその程度で安心できるならまだ軽いほうで、ひどい人になると5回とか10回とか、あるいは3の倍数回くり返さないといけないなど、自分でルールを決めたりするようになる。

ではルール通りにできたから安心かというと、3回目の確認がきちんとできなかった気がすると言って、また最初からやり直したりするようになる。これでは確認の回数が増える一方である。

当人は確認すればするほど精度が高くなると思っているのであろうが、実際はその逆であることを知らねばならない。

確認が1回で済めば、その確認の精度は100%である。しかし10回くり返すと精度はその10分の1、すなわち10%になってしまう。確認という行為はくり返せばくり返すほど精度が落ちるものなのである。

もっともこれで納得できたからといって症状が軽くなる人はほとんどいない。頭が理解しても身体が言うことを聞かないわけで、理性というものは意外と頼りにならないようである。

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