9.自殺が減ったホントの理由? | 中野区鷺ノ宮から徒歩4分の精神科・心療内科

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医療トピックス

9.自殺が減ったホントの理由?

警察庁の自殺統計によると、わが国の年間自殺者数は平成10年から13年にかけて14年間連続で3万人を超えていた。バブル崩壊のしわ寄せで給与の高い中高年労働者がリストラの対象とされ、中高年の失業者が激増した頃で、住宅ローンや子どもの教育費などで一番金がかかる時期に職を失い、転職活動もままならず、将来を悲観して命を絶つケースが増えたせいである。

わが国の自殺者は昔から若者と高齢者が多いという特徴があったが、この時期だけは中高年者が突出して多かった。国はこれを重く見て自殺予防に取り組むことになり、医師会はもちろん、医療に関係する企業や団体はこぞってこれに協力した。

平成24年に年間自殺者数は3万人を切り、以後増加する気配はない。

これを見て、国をあげての自殺予防が実を結んだと読者は思うだろうか?

私はそうは思わない。もちろん、こうした取り組みが全く効果がなかったとは言わない。むしろ私は「責任を感じ、死んでお詫びをしようとする人材」が払底したからではないかと思っている。

その結果「人をだましてでも金を得ようとする輩」が雨後の筍のように出てきて、今やわが国は詐欺王国である。こつこつ働いて堅実に生きようとする人には滅多にお目にかかれなくなった。

詐欺にとどまらず虐待、殺人など、以前は滅多になかった犯罪が急激に増えている。バブル崩壊のあとは日本が崩壊するのではないかと、将来が思いやられる今日この頃である。

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